算数オリンピック
作問者からのメッセージ
浅野佳広さん
- 今のお仕事とその内容を教えてください。学生の場合は、学校名と学年を教えてください。
4月から栄光学園高校の1年生になります。
- 作問を始めたのは何才ころからですか?またそのきっかけは?(算数オリンピックの作問に限りません)
算数の問題を作り始めたのは10歳くらいからです。それより前から「ナゾトキ」の問題が好きで作っていて、塾や学校で様々な算数の問題にふれるうちに、算数の問題も作ろうと思うようになりました。
- 作問の面白さ・楽しさは何ですか?
自分でもよく分かりません。言葉で表せないような楽しさがあるのだと思います。
- どうやって作問していますか?
面白そうな問題設定を思いつくと、その設定について机上でのんびり考えます。関係する法則や解法を見つけ出したら、それを中心とした問題に作り上げます。
- 作問のコツや、作問するうえで気をつけていることなどを教えてください。
私は問題文を書くのが苦手なので、“自分の問いたいことがそのまま文章になっているか”と、“違和感のある表現になっていないか”の2点にはいつも注意しています。
- 作問以外で好きな(得意な)ことを教えてください。
中学に入ってから、友達と朝礼前や休み時間にハンドテニス(と呼ばれている遊び)をしています。2年ほど続ける中で上達しました。
- 今ハマっていることを教えてください
ボードゲーム作りにハマっていて、同好会に入っています。どのようなルールにすれば面白いゲームになるかを考えるのが楽しく、頭で考えていたものが実際に形になるととても達成感があります。
同好会の仲間が作ったゲームで遊ぶのも楽しみの1つです。
- 今までに出会った算数数学の問題で、一番「おおっ!」と思った問題とその理由を教えてください。
1992年第1回算数オリンピックのトライアルで出題された、サンマ・サバ・イワシ・アジの4つの魚を買う問題。
シンプルな出題に惹かれます。5つの数のうち共通点のある数たちを利用した、いろんな解法が考えられそうです。細かい条件整理や計算が必要に見えて、13の倍数に着目することによって1発で解きくずせる、算オリらしい1問だと思います。
- 算数数学に関する、好きな(他の人にもおすすめな)ゲームやパズルがあれば教えてください。
ナンバーリンクというパズルが好きで、おすすめです。ルールが簡単で、解けたときの爽快感が魅力です。
- 算数オリンピック大会の作問をされたきっかけを教えてください。
算オリに関わっている方と縁あって、誘われて問題を作りました。
- ご自身の問題が算数オリンピックにはじめて出題されたとき、どんな気持ちでしたか?
驚きが大きかったです。実際に問題用紙が手に入り、自分の問題がほかの問題と並んでいるのを見て、これはすごいことになったぞと思いました。
- 他のところへの作問と比べて、算数オリンピックへの作問で気をつけている点があれば教えてください。
算オリは単問が多いので、「せっかく分かったのに計算でミスした…」ということのないように、なるべく複雑な計算は不要なものにしています。また、一目で「解いてみたい」と思ってもらえるような問題(文)にしています。
- これから算数オリンピックを受ける人たちへアドバイスがあればお願いします。
解きごたえのある問題ばかりなので、算数を楽しむ心を忘れずに、時間いっぱい考えてほしいです。
- フリー記入欄(算オリへのメッセージなど、書きたいことがあればご自由にお願いします)
算オリに挑戦するみなさんの中には、問題を解くだけでなく問題を作るのも好きな人がいると思います。そんな人たちの作った問題をぜひとも解いてみたいです。
※メッセージの内容は、2023年のものです。