算数オリンピック
表彰者からのメッセージ

小田啓太さん(36歳、男性)
1996年 第5回算数オリンピック 第3位銅メダル

・今のお仕事とその内容を教えてください。学生の場合は、学校名と学年を教えてください。

AIの会社でエンジニアとして、創薬の仕事をしています。
自治医科大学の特別特命准教授として、症例検索システムを作っています。
F medical という会社の代表で、医療物資の輸入やPCR検査による国際空港の検疫などをしています。

・今ハマっていることを教えてください。

半年ほどかけて刑法学者と大学紀要に不正指令電磁的記録について投稿していて、今最後の校正中です。

・将来の目標、夢を教えてください。

色々なことを広く触れればと思っております。

・当時を振り返って、算数オリンピックに参加されたきっかけは何でしたか?

ポスターを見ました。

・算数オリンピックの思い出を教えてください。

5年の時の成績で6年の春に韓国の大会に招待してもらいました。分からない外国語の中に自分の名前らしきものが聞こえてきて、通訳の方に促されて明るい壇上に上がり振り返った瞬間に暗いホールが目に入り、少し遅れてそこに人がたくさんいるのを感じました。
6年生の日本の大会は、壇上に上がって周りを見渡したら舞台の袖にいる知っている数学者と目があって手を振ってもらいました。そして、隣の入賞者と壇上で少しおしゃべりをして、その後、大学で再会しました。

・印象に残っている算数オリンピックの問題があれば教えてください。

体積を求める問題で、立方体と正四面体と正八面体を組み合わせると出せるというものが印象に残っています。

・算数オリンピックに向けて、どのような勉強をしていましたか?

特に何もなかったと思います。

・算数オリンピックの経験が今に役に立っていることがあれば教えてください。

今でもやりとりをしている友人が同じ学年にも学年を超えてもできましたよ。

・算数オリンピックの参加者(今の小中学生)へエールをお願いします。

純粋に問題を解くことを楽しめることを願っています。それから、長く続く友人ができるといいなと思います。

・算オリへのメッセージなど、書きたいことがあればご自由にお願いします。

純粋な遊びとして取り組んで欲しいなと思いますね。成績が良かったとしても成績が悪かったとしても、楽しめたらいいと思います。最近は、いろいろなコンテストがあって、成績がいいと優遇されたりすることもあるようですが、どのようなコンテストでも、それが切り取っているものはとても狭いものです。だから成績に一喜一憂するものではありません。また、学問はとても広くて、一人でうろつくのにも限界がありますからいい友達を見つけてください。こういうコンテストはそれのいい機会となると思います。

※メッセージの内容は、2021年のものです。