算数オリンピックも「いいね!」
2024年中学入試問題を紹介!
<問題7>
麻布中学校 2024年
以下の問いに答えなさい。
- 下の図において、AB=5cmであり、BC=BD=6cmです。三角形ABEの面積から三角形CDEの面積を引くと何cm2になりますか。
- 下の図において、QS=5cmであり、三角形PQRは正三角形です。三角形UQRの面積から四角形PTUSの面積を引くと何cm2になりますか。
※中学校の許可を得て掲載しています。
【解答】
(1)6cm2 (2)6.25cm2
【解説】
-
△ABEと△DECの面積はこのままでは比べにくいので、それぞれに△BECを足して考える。つまり、△ABEと△DECの面積の差は、△ABCと△DBCの面積の差と等しいことが分かる。
△ABEは直角三角形なので面積は5×6÷2=15cm2。
△DBCは30°、75°、75°の三角形で斜辺が6cmだから面積は6×3÷2=9cm2。
よって△ABEと△DECの面積の差は15-9=6cm2。 -
(1)と同様に、△UQRと四角形PTUSのそれぞれに△TUQを足して考える。つまり、△UQRと四角形PTUSの面積の差は、△TQRと△PSQの面積の差と等しい。
また、△TQRと△SRQは合同だから、△SRQと△PSQの面積の差を求めればよいと分かる。
△PQRは正三角形だから、図のように△PQSと△RQS’が合同になるような点S’をとることができる。
∠PQS=∠PQR-∠SQR=15°
∠S’QR=∠PQS=15°
∠SQS’=∠PQR-∠PQS-∠S’QR=30°となる。
またSQ=S’Qなので、三角形SQS’は30°、75°、75°の二等辺三角形だと分かる。
SQ=5cmなので、面積は5×2.5÷2=6.25cm2。
<コメント>
(2)で補助線を考えるときに、「(1)が誘導になっているはずだから、30°75°75°の三角形を作ってみよう」、という感じで線を引いてみたら結果的にうまくいった、というのもアリかもしれないです。