算数オリンピックも「いいね!」
2024年中学入試問題を紹介!
<問題12>
広尾学園中学校 第一回 2024年
図のようなたて70m、よこ90mの長方形の形をした土地があります。また、この土地の4つのかどにくいを打ち、周上に5mごとにくいを打ちます。くい2本にロープを1本たるまないように結んで土地を分けます。解答らんにはどこで分けたかわかるように、最初の長方形のかどからの距離を書き入れなさい。
- 長方形の辺と平行になるように何本かのロープを使って、土地を分けます。分けられた土地の面積が次の比となるようにしなさい。
- ロープを3本使って分けられた土地の面積の比が6:5:4:3:2:1となるように、土地を分けなさい。ただし、使うロープのうち、1本以上は長方形の辺と平行になるように使うものとします。
①5:3:1
②12:9:8:6:4:3
②12:9:8:6:4:3
※中学校の許可を得て掲載しています。
【解答】
解説参照
【解説】
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① 5+3+1=9だから、90mの辺を使えばよいという事に気づけば一発。
答えは例えば下のようになる。
② 12:9:8:6:4:3というのを、12:8:4と9:6:3に分ける。イメージは下の図のようになる。
この図で、横の辺は12:8:4=3:2:1に分けられて、縦の辺は12:9=4:3に分けられる。
3+2+1=6なので、3:2:1の部分は90mの辺を利用できて、4+3=7なので、4:3の部分は70mを利用できる。
したがって答えは例えば下のようになる。
-
6と1、5と2、4と3を対応させれば、和が全て7になる。このことを使えば、下の図のようなイメージをたてることができる。
この図で、縦長の3つの長方形の面積はすべて7で合同なので、横の辺の比は1:1:1。したがって、90mの辺を30mずつに分ければよいことになる。また縦の辺の長さは70mとなる。
次の図のように長方形の端から15mずつのところにも線を引くと、
線Bは6:1に分けられ
線Dは5:2に分けられ
線Fは4:3に分けられるから、
線Aは6.5:0.5に、線Cは5.5:1.5に、線Eは4.5:2.5に、線Gは3.5:3.5に分けられることになる。
線A~Gの長さはすべて70mだから、縦の辺のくいは、左の辺は左下から5m上のところ、右の辺は右下から35m上のところにあると分かる。
よって答えは例えば下のようになる。
<コメント>
(1)②と(2)はひらめけるかどうかがポイントですが、(1)①は確実に正解しましょう。